エディター・ライター：佐藤万斐
2013年5月13日、Google日本オフィスでイベントを初めて開催したことをきっかけに活動をスタートしたWomen in Technology Japan
その記念すべきキックオフイベントから10年。40以上のオンライン・オフラインイベントを経て、2023年5月17日（水）にTokyo Academicsにて創立10周年記念パーティーを開催することができました。
今回はその10周年パーティーについてレポートしたいと思います。
午後7時のイベント開始を前に、日頃より私たちの活動をサポートしてくださっているコミュニティーメンバーや、ご支援いただいているスポンサーの方々が続々と来場。
Unwired Logicさんのご厚意で会場の飲み物をご協賛いただき、美味しいワインやビールと共にレセプションがスタート。
コロナ後に初めての対面イベントとあって、数年ぶりに再会するメンバーもいて盛り上がりました！
そして7時。代表であるアニー・チャンのオープニングスピーチでイベントがスタート。
過去10年間の活動を振り返り、改めてコミュニティーメンバーやスポンサーの皆様に日頃の支援への感謝を表しました。
次に、今回のプログラムの注目コンテンツ、モデルナ・ジャパンの代表取締役、鈴木蘭美さんをゲストスピーカーに招いたインタビューセッション。
WITJのメンターである青木美保さんが、モデルナジャパンの女性活躍推進の状況や、日本人女性のSTEM人材を増やすために行っていることについてインタビューしました。
モデルナジャパンでは女性と男性社員の比率に大差がなく、ジェンダーの垣根を超えてみんなが自分らしく働いているとのこと。もちろん職種によって多少の差はあるそうですが、基本的に職種ごとに最適な方を採用した結果のことだそう。
また、お話で驚いたのはモデルナジャパンでは鈴木さんのポリシーで社員の1割はインターン生を採用していること。若い世代へSTEM関連の職種に就くチャンスを提供していて、とても素敵な取り組みだと感じました。
続いてパネルディスカッションでは、WITJのメンターである吉田留津子さんと井上由美子さんを招いて「女性のリーダーシップとは？」、「ジェンダーや業界を超えて活躍するために大切なことは？」というテーマに沿ってトークが繰り広げられました。
まず、リーダーとなる女性を増やすために重要と言われている「ロールモデル」について。そもそもロールモデルとはどんな人？ロールモデルと出会える場所についてお伺いしました。
お二人のお話から、ロールモデルは1人に絞る必要はなく、尊敬できる先輩や上司、同僚、社外での出会いなど老若男女関係なく、自分が見習える方をお手本にすること、積極的に社内や社外でネットワーキングを通して色んな方に出会うことが大切。アンテナを張ることが大切だと教えていただきました。
また、業務増加や家庭との両立の心配から管理職として働きたがらない女性や男性も多いという課題をフィーチャー。
管理職として安心して働けるようになるには、個人や企業に対してどんな働き方や意識が求められかについてお二人それぞれの経験からアドバイスをいただく場面もありました。
その中で印象に残っているのはシスコでプロジェクトマネージャーを担当されていた留津子さんのお話。「セルフマネジメント」という発想の転換で、管理職やプロジェクトリーダーになることで自分で時間を管理できるという視点や立場に自らいることで、子育てなど家庭との両立にもつながったそうです。
また由美子さんのお話で印象的だったのは、働き方や働きやすい環境についてのコメント。
個人や企業が在宅勤務、時差出勤、フレックスなど柔軟に選べるような勤務スタイルを提供することの大切さ。そして、マネジメントトラックだけでなくオフトラック（スタッフトラック）、育児中のリカレントトレーニング（職場復帰しやすい設計）などライフスタイルに合わせた働き方の選択肢を提供することの大切さについて改めて理解を深めることができました。
最後のクロージングでは、WITJのメンター、Xinmeiさんから閉会の言葉と、WITJデータアナリストのCaliとテクノロジー・戦略コンサルタントのTubaより、「Women in Technology Japan」の活動について紹介して締めくくりました。
日本の女性活躍に関するデータが紹介され、2013年には1.8%だった上場企業の女性役員の割合が、2022年には7.3%上昇し、9.1%になるなど、少しずつではありますが変化が見られる場面も。
その後の交流会では、ベトナム料理が振る舞われ、Women in Technology Japanのメンターや、参加者同士の活発な交流も行われました。
鈴木蘭美さんをはじめ、WITJのメンター陣によるインスピレーションたっぷりのストーリーやアドバイスの数々。
“You are the future” – 鈴木さんが参加者に向けて送ったメッセージ。
この言葉通り、わたしたち一人一人が未来であるということ。そして現状や解決が必要な問題を理解し、勇気を出して声をあげ、アクションを起こすことが大切だと改めて感じた会になりました。
改めまして、日頃よりWITJの活動をサポートしてくださっているコミュニティーメンバーの皆様、会場を提供してくださったTokyo Academics、飲み物を提供してくださったUnwired Logic、雑誌を提供してくださった日経Womanさま、年間を通してサポートしてくださっているTokyoDev、WITJのメンターの皆様ありがとうございました！
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最後に、今後もWomen in Technology Japanでは不定期でオンライン・オフラインイベントを開催する予定です。
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Thank you and see you again!
Women in Technology Japan