Month: March 2026
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Women in Technology Japan | 【Role Model Interview】Yuka Kaneko
Role Model Interview vol.47 Yuka Kaneko Women in Technology Japan(WITJ)は、テクノロジー分野におけるジェンダーギャップの解消と、日本社会におけるダイバーシティ&インクルージョンの推進をミッションとする団体です。私たちは、あらゆる業界で活躍する女性たちにインスピレーションを与え、つながる場を提供し、エンパワーすることを目指しています。 このRole Model Interviewでは、業界を越えて周囲に影響を与える様々なリーダーたちにを毎月ピックアップしています。本インタビューを通して皆さまがインスパイアされ、勇気を持って挑戦し続けられることを願っています。 今回登場するのは、アカマイ・テクノロジーズ合同会社のマーケティング本部責任者を務める金子裕加氏。「チームが本来の力以上の成果を出せる状態を作る。それこそが、ピープルマネージャーとしての存在意義だと思っています。」そう語る金子氏が大切にするキャリア観、リーダーシップの哲学とは? Q1. 改めまして、自己紹介をお願いします。 初めまして。アカマイ・テクノロジーズ合同会社でマーケティング本部責任者を務めております、金子裕加と申します。 デマンドジェネレーション(新規案件の創出)をミッションとするマーケティング本部に所属し、フィールドマーケターおよびセールスディベロップメントを含む13名のチームを統括しています。マーケティングと営業の橋渡し役として、組織全体の成果最大化に取り組んでいます。 これまでのキャリアでは、サービスオフィスの法人営業からスタートし、モバイルゲーム企業でのマーケティング、外資系通信キャリアでインサイドセールスの立ち上げ事業など、さまざまな業界で経験を積んできました。 プライベートでは、小学2年生の娘と年長の息子の母でもあります。今年、下の子が小学校に入学予定で、やっと子育てにも余裕が出てきました(笑)。 Q2. 現職のアカマイに入社したきっかけは? アカマイから声をかけてもらったのは、3社目で、産休から復職してしばらく経った頃でした。まだオムツの取れていない子どもが2人いる中で、新しいチャレンジをするのは正直大変かもしれない、と迷いもありました。 ただ、ちょうどコロナ禍だったことが、ある意味背中を押してくれました。フルリモートという働き方が広がり、時間のコントロールがしやすい環境かつ、興味があったピープルマネージャー職だったことも大きかったです。 エンジニアではない自分が、テック企業で何を強みにできるのかを考えたとき、やはり人とコミュニケーションを取りながら価値を生み出すことが、自分の核なんだと気づいたんです。 — 13人のチームが、15人分の成果を出せる状態をつくる。それこそが、ピープルマネージャーとしての存在意義。 Q3. キャリアの早い段階からマネジメント職を経験された金子さんですが、リーダーシップにおいて大切にしていることは何でしょうか。 「つなぐ役割」です。 私自身一人の会社員として、トップの立場にいるわけではなく、中間管理職として組織の中にいます。だからこそ、同じチームのメンバーや部下など、現場に近い人たちの声をしっかりと上層部へ届けること。そして同時に、経営方針の意図を正しく理解し、現場にわかりやすく伝えることを意識しています。 上の意図と現場の感覚には、どうしてもギャップが生まれることもあります。だからこそ、言葉をそのまま伝えるのではなく、自分の中で一度咀嚼し、目的や背景など、メンバーが「自分ごと」として捉えられる形にして伝えることが大切だと思っています。 極端に言えば、中間管理職がいなくても場は回っちゃうと思うんです。しかし、マネージャーがいることで、一人ひとりの力を最大化できると考えています。 13人のチームが、15人分の成果を出せる状態をつくる。それこそが、ピープルマネージャーとしての存在意義だと思っています。 Q4. 素晴らしい考え方ですね!金子さんに影響を与えたロールモデルはいますか? ありがたいことに、社会人になる前から、家族や学生時代のアルバイトの先輩達を通して、さまざまな生き方や働き方を身近に見て育ちました。その一つひとつが、今の自分の価値観の土台になっていると感じます。 求める働き方は、人生のフェーズによって変化していくものだと思います。独身の頃は思い切り仕事に打ち込みたい、結婚後は少しペースを調整したい、子供を考えはじめたタイミングは、まず自分の体調や生活を整えることを優先したいなど。 私自身もその時々で自分の少し先を歩いている人や、異なる選択をしている人たちの姿に学び、参考にしてきたように思います。 一人の理想像を追いかけるというよりも、さまざまなロールモデルからエッセンスを受け取りながら、自分なりのリーダー像をつくってきた感覚に近いですね。 長く働き続けるためには、自分のキャリアを自由に設計できること、変化やフェーズに合わせてサポートが用意されていることが大切 Q5. 女性リーダーがもっと活躍し、長く働き続けるためには、どんな取り組みが必要だと思いますか? 最近、「リーダーになりたくない」という声を耳にすることもあって、とても考えさせられます。もちろん背景にはさまざまな理由があると思いますが、実体験を通じて感じるのは、一人ひとりが求める働き方や人生のフェーズが本当に多様になっているということです。 キャリアに集中してバリバリ働きたい時期もあれば、プライベートを優先したいモードに入ることもある。これは誰にでも起こり得る自然な変化だと思います。 だからこそ、単一の制度や「こうあるべき」という一つのモデルでリーダーを目指すのではなく、“自分のキャリアを自由に設計できること”が大前提なのではないかと感じています。変化やフェーズに合わせてサポートが用意されていることが、とても重要だと思います。 私自身、幸いなことに前職も現職も、フレックスタイムやリモートワークなど、時間や場所に柔軟性のある制度が整っていました。そのおかげで、子どもの行事や体調不良などにも対応しながら仕事を続けることができ、とても助けられました。 ただ、それ以上にありがたかったのは、そうした働き方を「特別なこと」として扱われなかったことです。周囲が当たり前のように受け入れてくれ、「お互いさま」という空気の中で働けたことが、心理的な安心感につながっていました。 制度そのものも大切ですが、それを自然に活用できる文化やチームの理解があってこそ、本当の意味で“キャリアを自由に設計できる”のだと感じています。そうすることで、「今すぐではないけれど、いずれリーダーという選択肢もあるかもしれない」と感じられ、結果的にリーダーになることへの心理的ハードルも下がるのではないでしょうか。 もう一つ大切だと思うのは、さまざまな生き方や働き方に触れる機会です。「こういうキャリアもあるんだ」「こんな働き方もできるんだ」と知ることが、自分のインスピレーションにつながります。 その意味でも、WITJのようなコミュニティやプラットフォームの存在はとても価値があると感じています。多様な声やリアルな経験が共有されることで、次の一歩を考えるきっかけになるからです。 Q6. ありがとうございます!金子さん自身はどのようにキャリアを設計してきましたか? 結婚がきっかけで、仕事に対する視点がガラリと変わりました。 一人の頃は、ライフもワークもすべて自分次第。仕事も遊びも、自分のやりたいように計画し、決断し、どこまででも挑戦できる感覚がありました。当時の私にとって仕事は、「自分がどう評価されるか」という場所。達成率や成果がそのままコミッションに反映される環境の中で、自分の価値を証明することが大きなモチベーションでした。…
