Women in Technology Japanは、日本のテック業界におけるジェンダーギャップを解消し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進することをミッションに掲げています。
このRole Model Interviewを通して皆様がインスパイアされ、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になること、そして一人でも多くの方々にIT業界で働く可能性について知っていただきたいという思いで活動しています。
今回のインタビューでは、サービス業界からエンジニア職として、AKKODiSへ異業種転職した笠原颯真さんにインタビュー。入社3年目にしてリーダー職に就き、社内外のDE&I活動にも携わる周りの信頼も厚い颯真さん。そんな彼女が、IT業界に足を踏み入れたきっかけ、やる気を引き出す等身大のリーダーシップの形とは?
Q1. 自己紹介をお願いします!
笠原颯真です。AKKODiSでテックコンサルタントとして、法人向けインターネット回線のセキュリティーオプションサービスの企画・運用を担当しています。日中はお客様企業先での業務に取り組み、夕方以降には社内業務を行っています。現在は、チームリーダーとして、メンバーの育成やチームビルディングを担当し、生成AIを活用した業務効率化プロジェクトに携わっています。
また、社内のDE&I活動やGender Equity Teamの一員として、女性社員同士のネットワーキングや座談会の企画・運営にも力を入れています。
—IT業界に可能性を感じて、接客業からの異業種転職
Q2. 異業種転職だったそうですが、今の業界を志した理由を教えてください。
高校卒業後、飲食店や携帯キャリアスタッフとして接客業に従事していました。しかし、これからの自身のキャリアを考えたとき、専門性が高く、確実にスキルが身につく業界で働きたいという思いが強くなりました。その中でもIT業界は、成長性と将来性があることに魅力を感じ、未経験から転職を決意しました。
Q3. 実際IT業界に入った印象はいかがですか?
私はテックコンサルタントとして入社したので、専門性を求められる業務も多く、新しい知識を習得する機会が多いと感じています。未経験からのスタートでしたが、AKKODiSでは研修制度や資格取得のサポートが充実しているので、業務に必要なスキルや知識を養うことができました。現在は、マイクロソフト認定資格のAZ-900や、クラウド技術やAI関連の資格取得に向けて、勉強しています。常に新しい技術や知識が求められるので、リスキリングやアップスキリングが欠かせません。
Q4. 入社3年目にしてチームリーダーに昇格されたということですが、リーダー職になるまでの道筋はいかがでしたか?
始めからリーダーを目指していたわけではないものの、学生時代から学級委員や、部長を務めることが多く、人をまとめるような役割が自分に合っているように思います。
入社当初、誰に、何を聞いたらいいのかわからず、戸惑いを覚えた経験から、同じような思いをしている、誰かのサポートをしたいという思いが芽生えました。
入社2年目にチームリーダーの募集があり、実績は十分ではありませんでしたが、思い切って立候補しました。チームリーダーになるためにはどのような心構えが必要か、とにかくリサーチしてリーダー研修や課題に取り組みました。
印象的だったのは、リーダーシップに関する読書課題です。本を読んで、自分がどのようなリーダーになりたいかを考える課題で、私は山本幸美さんの著書、「『あの人についていきたい』といわれる 一生使える『女性リーダー』の教科書」を選びました。その本を読むうちに、自分が目標とするリーダー像が明確になりました。
—自分が脇役になって、メンバーを主役にするリーダーになりたい
Q5. 笠原さんが目標とするリーダー像とは?自身がリーダーとして大切にしていることはありますか?
リーダーには色々な形があります。情熱を持って自分が主体となってチームを引っ張っていくような、主役的なリーダーも組織には必要ですが、どちらかというと自分は脇役で、メンバーが主役になれるように支えるリーダーになりたいと思っています。
例えば、目標に対して、それぞれのチームメンバーに、どんなことに取り組めそう?と聞いてメンバーが自主的にできそうなことをサポートして、後押ししたいと思っています。縁の下の力持ちのような、みんなが安心して仕事に没頭できる存在、そしてモチベーションをあげられるリーダー像を目指しています。
自分ならではのリーダー像を日々意識して、繊細な気配りと柔らかさを持ち合わせたリーダーシップを大切にしていきたいと思っています。
—リーダーとしての達成感や楽しさを知ってもらいたい
Q6.女性リーダーを増やすために、私たちにどんなことができると思いますか?
リーダー職には責任や負担が増えるというマイナスイメージもあるかもしれませんが、それ以上に得られる、達成感や楽しさを体感することが必要だと思います。
そのために、DE&I活動の一環として、女性リーダーを増やす取り組みにも力を入れています。女性リーダー同士のネットワーキングイベントを企画したり、働き方やキャリアについてカジュアルに話し合える場を作ることで、リーダー同士がつながったり、参加者のみんながメンターやスポンサーと出会える機会になればいいなと思っています。
Q7. ご自身のリーダー職としてのやりがいはいかがですか?
メンバーの成長と活躍が、チームリーダーとして非常に大きなやりがいです。
一人ひとりのメンバーの意見を尊重しながら目標設定をサポートし、取り組みやすい環境を整えることを心掛けています。アプリ開発による業務効率化や、チームビルディングの仕組みの整備などに積極的に取り組むメンバーを頼もしく感じています。これからも、メンバーが困ったときや迷ったときに、常に寄り添えるチームリーダーでありたいと考えています。
—色々な人の「良いな」と思う部分を取り入れたい
Q8. ロールモデルはいますか?
自分の長所に目を向けてそこを伸ばすことを意識しているので、特定のロールモデルはいません。ただ、色んな人のいいところをつまみ食いするのが好きです(笑)
色々な人とコミュニケーションをとる中で、言い回しや考え方、人の「いいな」と思う部分を自分にも取り入れています。
Q9. 目標やキャリアゴールを教えてください。
入社3年目で、正直まだ明確に定まっていない部分もあります。
ネットワークエンジニアは、専門性も高く、経験を積めば積むほどキャリアパスが広がる職種だと考えています。今後も、ネットワークエンジニアとしての成長を目指しながら、自分の向き・不向きを見極め、自分らしいキャリアを確立していきたいと思っています。
WITJは、このRole Model Storyを通して皆様がインスパイアされ、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になることを望んでいます。
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