【Role Model Interview】vol.21 SATOKO SATO
エディター・ライター:佐藤万斐
Women in Technology Japanは、日本のテック業界におけるジェンダーギャップをなくし、ダイバーシティアンドインクルージョンを促進することをミッションに掲げています。
このRole Model Interviewを通して皆様がインスパイアされ、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になること、そして一人でも多くの方々にIT業界で働く可能性について知ってほしいと思っています。
今回は、外資系金融企業で働く、佐藤聡子さんにインタビュー。秘書職からエンジニア職へと異業種転職を果たした、チャレンジ精神旺盛な彼女の想い、その裏にある努力やストーリーとは?
Q1. お名前、経歴など簡単な自己紹介をお願いします。
佐藤聡子と申します。高校2年生から大学生の時にアメリカに住んでいたこともあり、現在の会社でバイリンガルアドミンとして派遣社員からスタートしました。5年後に契約社員希望を出してIT秘書として10年間勤務し、今年から正社員としてエンジニアに転身しました。
Q2. なぜアメリカ留学をされたのですか?
元々英語が好きだったのと、洋画が流行っていたこともあって、大学でメディア制作を志しました。卒業後は、そのまま憧れだったアメリカで働き始めましたが、思うようにいかず、大きな挫折を味わいました。
Q3. 聡子さんが経験された挫折とは?
アメリカでも日本でも、人間関係や文化的な違いなどから、会社にもうまく馴染めませんでした。後から振り返ってみると、チームワークだったり、人を思いやる姿勢とか、仕事に対する姿勢とか、文化的な振る舞いの違いとか、色々と配慮が足りなかったんだなと思いますね。うまくはいきませんでしたが、両方の国で働くというチャレンジができたことは、とても貴重な経験でした。
Q4. IT秘書職の働きがいや大変さを教えてください。
バラエティー豊かな毎日でしたね。毎日が事件のような感じで、10年間があっという間に過ぎていきました。
基本的に秘書業務は、担当する役員の方や、その周りの方がどう考えているんだろう、いうところを考えて動くのがメインでサポート業務ということもあり、皆さんから「ありがとう」と言ってもらえるのがとても嬉しかったです。
また、部署の人が150人いたら、その150人と接する機会もあって、人と話すことが好きなので、秘書職は本当に大好きでしたね。
Q5. その後、秘書業務からエンジニアへ転身。きっかけは?
IT部門の秘書だったということもあって、障害だ、リリースだ、など毎日バタバタでしたが、プロダクトに直接携わったり、忙しい中で頑張る社員さん達に憧れていました。
そこで私も新しい職種にチャレンジしようと思って、開発職について色々調べました。PMだったりエンジニアだったり色々な職種がある中で、比較的プログラミング経験が少なくても働ける職種に挑戦しています。
秘書の時も、IT職に転換していただくときも、本当に多くのサポートをいただいてきました。感謝しきれないほど感謝しています。
Q6. エンジニア職では、どんなことを担当されていますか?
マイクロソフトのPower Appsというアプリを使って、ローコード、ノーコードで業務アプリケーションが開発できるツールを使う仕事から始めました。もちろん、業務の傍らプログラミングも勉強しています。
今はまだエンジニアの「エ」の字も名乗れないような初心者ですが、エンジニアキャリアのスタート地点に立たせてもらっていて毎日が充実しています。
Q7. 業務の勉強はどのようにされていますか?
10年間経験がある秘書職と違って、信頼や経験をゼロから積み上げていかないといけない職種。
自分でもどんどん勉強していかないと追いつけないので、仕事の傍らアメリカのオンライン大学「University of the People」でコンピューターサイエンスの授業を受けています。
ここは授業料が無料で、事務手続き料金や試験の実費のみで授業を受けて、大学の学位も取れるプログラムです。仕事もあるので少しずつですが、4年間かけて学位を取る予定です。
Q8. 無料で大学講座が受けられるとは、とても励みになりますね!STEM業界ではまだまだ女性で活躍されている方が少ないのが現状ですが、自身の経験から、これからどんなところの改善が必要だと思いますか?
企業ができることで言うと、チャレンジできる環境とサポート体制を充実させることだと思います。もし私のように別の職種からチャレンジする身にとっては、途中から入るとわからないことだらけで、最初は人から教えてもらう立場。
実際に、人に教えること自体難しいことだと想像できますし、自分の仕事をしながら+αで教えないといけない。教えてもらう側も遠慮しないように、教えることでも評価してもらえる体制など、教える側にもデメリットがない体制があればいいのではないかと思います。
Q9. 目標やキャリアゴールを教えてください。
今は目の前のことで精一杯ですが(笑)信頼されること、人のことを考えられる人、チームワークができる人になりたいなと思います。
Q10. 最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。
人生は一度きり。自分が本当にやりたいことを探すのは難しいかもしれませんが、挑戦したいことがあれば全てやってみてください。ぜひ、皆さん一緒に頑張りましょう!
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WITJは、このRole Model Storyを通して皆様がインスパイアされ、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になることを望んでいます。
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