Makiko Clapper

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【Role Model Interview】MAKIKO

エディター・ライター:佐藤万斐

“You cannot be what you don’t see”

“知らないものにはなれない”

昨今、女性活躍推進のために様々な取組みを始めた企業が多いですが、未だに大学でコンピューターやエンジニアリングを専攻する女性は15%に満たず、ソフトウェアクリエイターの女性割合は14%だそう。その背景には、その仕事を身近にやっている人がいない、イメージしにくいと言う現状もあると信じています。

そんな背景もあって私たちは、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になること、そして一人でも多くの方々にIT業界で働く可能性について知ってほしいと思っています。そこでIT業界の最先端で働く様々な方達にインタビューし、彼ら/彼女たちの熱意、想い、経験やストーリーを共有することにしました。

今回は、LA STEEMの創業者兼CEOのMakikoさんにインタビュー。日系や外資系金融機関テクノロジー部門勤務を経て独立し、ITとビジネスの専門家として活躍する彼女のキャリアストーリーとは?

Q1. 簡単な自己紹介をお願いします。

カリフォルニア州立大学コンピュータ・サイエンス学部卒業。シリコンバレーのハイテック企業でシニアシステムエンジニアとして7年間勤務。

その後、米国ボストンの大手金融機関に入社。IT部門のヴァイス・プレジデントとしてシステム設計、法人クライアントサポート、グローバルITプロジェクト管理等を10年間担当。2004年に転勤をきっかけに活動拠点を日本に移し、外資金融機関、国内銀行にてテクノロジー部門の部長として勤務。

2018年7月に独立。バイリンガル、バイカルチャー、グローバルビジネスマネージメントの知見を活かしてコーポレートコンサルティング、社内キャリアデザイン研修、女性のキャリアコーチング、転職活動支援を開始。LA STEEM合同会社代表。

Q2. テック業界に就職したきっかけはなんですか?

シリコンバレーに近い大学でコンピュータサイエンスを学び、現地で就職活動を考えたときに大学で学んだことが生かせて、また英語のハンディーキャップがあまり問題にならないプログラマーの仕事を選択したことがきっかけです。

Q3. テック業界で働いてよかったことはなんですか?

テクノロジーの知識・スキルを身に着けることでキャリアの幅や選択肢が広がったこと。テクノロジー、ITの知見はIT部門だけでなくいまやどんなビジネス、どんな業務でも要求されます。テクノロジーを理解し使いこなすことは、仕事だけに限らず生活していくうえでも必須のスキルだと思います。

Q4. テック業界で大変だったこと、仕事をする上で心がけていることはありますか?

私は米国で就職したので、テクノロジー部門でもそれほど女性であることでハンディーキャップを感じることはありませんでした。女性であっても男性社員と同様にIT特有の深夜残業もあれば、夜中の呼び出しも日常茶飯事でした。

テック業界で働くことの大変さは、目まぐるしく変わるテクノロジーを週末や休暇中のプライベートの時間も使って学び、自分の知識・技術を常にアップデートすることですね。

Q5. STEM業界ではまだまだ女性で活躍されている方が少ないと思いますが、どうしたら活躍される方が増えると思いますか?

テクノロジー業界、IT部門に就職するためには理数系の学部出身でなければいけないのではないかという誤解があるようですが、私がこれまで勤務した金融機関のIT部門では半数以上の社員が文系出身者でした。

日本の企業も米国の企業のように学生、特に女子高校生、大学生を短期・長期のインターンとして積極的に受け入れ、テクノロジー部門に対する誤解を解き、またテクノロジー部門で働く意義、学び、楽しさ、活躍の場を在学中に理解してもらえる機会、環境を整えていただければと思います。

Q6.Makikoさんの人生の目標やキャリアゴールはなんですか?

今後のゴールはテクノロジー業界のみならず、日本における女性の社会進出をサポートすることです。日本の政府はやっと重い腰を上げて、これまでにない少子化対策をしていくと発表していますが、育休中・育休後(育休ではなく育業ですよね)の女性をサポート・支援することについては全く言及していません。

今後は育休中、育休後の女性のキャリア支援をしたいと思っています。

Q7. これからテック業界を目指す方にメッセージをどうぞ!

テクノロジーはテック業界のみならずこれから生きていくために必要な知識とスキルです。

楽しみながら学び、今後のキャリアの幅と機会をどんどん広げてください!

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WITJは、このRole Model Storyを通して皆様がインスパイアされ、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になることを望んでいます。

WITJとのコラボレーションやイベントのスポンサーの開催にご興味のある方は、お問い合わせフォームにご記入いただくか、info@womenintech.jp まで直接ご連絡ください。